伊勢原市 I様邸 高齢介護者同居二世帯住宅 新築工事
・家族構成 祖父母 夫婦 子供2人 計6人
・構 造 在来木造(高耐久性工法)
・面 積 1階 73.70㎡(22,29坪)
2階 81.15㎡(24.54坪)
・施 工 有限会社 勝建ホーム
I様との出会いは新築OB客からの紹介で、「土地を探して新築したい」とのご要望でした。
お会いする前には数箇所の展示場を回り土地の情報も含め各営業マンの話を聞いて来られたそうです。
しかし、勧められた土地情報はI様のご要望とは明らかに合致していませんでした。
ポイント
土地を探して新築を考える場合のポイントをお話しましょう。
1.総資金計画を理解すること
自己資金と借入金(※)を含め総資金を検討します。
(※)借入金は長期固定金利のフラット35(住宅金融支援機構)や民間銀行の住宅ローン(変動型・固定型)が選択できます。難しいのは銀行ごとに金利や融資条件が異なるのでどこの銀行を利用するのかによって毎月の支払額まで変わって来ます。また、お客様ごとの属性(勤務先や勤務年数、収入等)によっても融資内容は異なってきます。本来はご自身で銀行に確認するべきですが知識豊富な専門家に相談することをお薦めします。
2.総資金の割り振りをを理解すること
総資金の割り振りとは、土地代金・建物代金・諸経費の割り振りのことです。諸経費とは土地及び建物の登記費用や印紙代、火災保険料等。融資関係においては抵当権の設定費用・申込金・保証料等。この諸経費は必ず計上し総資金からまずは差し引いておく。残りの金額から建物と土地代金を割り振る。家族構成を考え最低何坪の家なら納得するのかが理解できれば坪単価を掛けて建物代金の目安を作ります。そうすると必然的に土地の代金が割り出されますので、割り出された土地代金が希望するエリアで購入可能かどうか見極められます。
資金計画は大変重要な事だと考えます。簡単に文章にして並べても直ぐには理解できないでしょう。重要なことですからマイホームの検討を始めたときには、知識豊富で信頼のおける専門家のお話やアドバイスを受けることをお薦めします。
勝建ホームはお客様の立場に立ち、専門的なアドバイスが出来る会社です。
I 様にも土地探しのポイントを説明し理解していただきました。
そして、融資も3箇所の民間銀行を検証し最も有利な融資を選択して、いざ!土地探し!
不動産広告では流出していない土地を探し地主様と交渉。見事売買の運びになったのです。
二世帯住宅で駐車場スペースを3台分確保したいというご要望から55坪の土地を購入しました。
地盤調査の結果は良好。べた基礎仕様で十分な地盤強度が確保できました。
構造の主な特徴
1.耐震基礎(べた基礎)
2.耐震構造外壁(筋交い + 構造用合板12mm)
構造用合板はアラシヌキの5倍の強度、耐火は3倍の強度、また、気密・断熱・遮音性能も向上します。
3.外壁通気工法
壁体内結露防止の二重壁で耐久性向上。夏涼しく冬暖かい断熱省エネ仕様
4.プラットホームと防振天井
剛床プラットホームで耐震・耐火・遮音性能向上。防振天井で防音・防振効果向上。効果的な防火天井。
5.ハイスペース2700mm
1、2階とも天井高は2700mm大空間はライフスタイルの変化にも対応できます。
6.プレカット工法
コンピューター加工により高精度・均一な仕上がりになります。
間取りは完全なフリープランで、I 様ご家族の要望を伺いご提案させていただきました。
細部に渡り打合せを繰り返しご家族の要望がしっかり含まれたプランになりました。
基本のコンセプトは、「高齢介護者同居の二世帯住宅」です。
1階はご両親のスペースが中心で、特に介護認定を受けておりますお父様の生活を配慮した間取りの提案を致しました。
現在、パーキンソン病を患い手摺につかまれば歩行可能ですが将来は車椅子という生活も視野に入れなければなりませんでした。
そこで、廊下幅は芯々4尺5寸(1365mm)にし、現在は手摺の設置により歩行の支援ができ、将来は車椅子での生活に対応できるようにしました。
また、生活動線は、寝室から隣接させたトイレ・洗面脱衣所・浴室それぞれを1坪とし、建具は全て引戸にしてあります。
玄関のみ共有し、2階スペースは息子様ご家族(ご夫婦 + 子供2人)での生活になります。キッチン、トイレ、洗面・浴室も備え付けました。
その他にも提案事項がございますが、詳しくはこちらの間取り図をご覧下さい。配置図と1階・2階平面図です。
1階のメインキッチンはサンウエーブのPITTO(パタパタくん)
吊戸棚の無いすっきりタイプ。空間はより広く開放的になります。
また、ダイニング・リビング側に備え付けられている収納もとても便利です。ピット特有のパタパタくん機能も主婦には大好評。
トイレについては寝室側からの出入口及びリビング側からの出入口と2箇所の方向から入れる工夫をしてあります。また1坪(畳2枚分)の広さを確保することにより、現在は手摺で将来は車椅子で進入可能であり、介助者が付いても移動・移乗は容易に出来るプランとなっています。
2階のキッチン(サンウエーブ)は奥様が好む「ブルー」という色に一目ぼれで導入。共有する1階玄関のドア(トステム)も「ブルー」を選択されました。浴室は(サンウエーブ)若人ならではの「ブラック + ホワイト」。
住まう人によって個性を出すそれがまさしく「我が家」ではないでしょうか。
介護認定を受けているお父様が外出する場合も、現在は玄関から、将来車椅子になった場合、寝室からスロープで駐車場まで移動できるよう後のことまで考えてあるプランなのです。
敷地の広さ、車3台分、二世帯住宅、介護仕様等考慮していくとどうしても総2階になる。オーソドックスな切妻屋根の総2階ですが、これもまた「我が家」ではないでしょうか。
I様ご家族の幸福の城が今完成いたしました。